積乱雲(雷雲ともよばれる)の発生

雲の中で水が凍りつき、あられ(氷)に成長するときに電荷が生成して分離して、雲の上部にプラスの電気、雲の下部にマイナスの電気が溜まり、電圧差が大きくなると、空気による絶縁が壊れ、放電が起きるという説が有力とされています。

また、積乱雲の中には小さな氷の粒やあられ、雹(ひょう)がたくさんあり、これらの氷の粒が強い上昇気流によりもちあげられたり、落下したりしながらこすりあいにより静電気が発生します。

この静電気が溜まって、限界に達すると雲の中から雲の中へ、さらには雲の中から地上へ放電されます。

空気は通常、電気を通しませんが、雷の発生するときの電気エネルギーはものすごい量のなので空気の中をむりやり流れていきます。(家庭の電気の百万倍から千万倍くらい)

この時にピカッと光り、空気を震わせ、ゴロゴロという音が響きます

雷との距離

雷の光は一瞬で到達しますが、雷の音は少し遅れて届きます。

音の速さは一秒で340メートル進みますので、仮に雷が光ってから3秒くらいで音が響くときは約1㎞先で発生していることになります。ただし、雷雲の大きさは10㎞にも及ぶことがありますので遠くで発生していても安心はできません。

車や飛行機の中はなぜ安全

金属でできた箱に電気を通すと、箱の表面を流れていきます。

車や飛行機は設計する段階で、雷対策を講じているので、車や飛行機に落雷しても表面から地表や空気中に流れていくので電子機器や人も安全なのです。